武蔵境歯科ブライトクリニックの予防歯科

Cracked歯が割れた/折れた

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歯が割れた/折れたCracked

歯が割れて出来る治療があります

歯が割れた/折れた

こちらのページでは「歯が割れる(折れる)」それを治す「接着治療」について患者様がしっかり理解できるように説明しております。

自分の噛む力で、歯を壊してしまう

歯の”見える部分”(歯冠/しかん)が割れることを歯冠破折(しかんはせつ)といいます。見てすぐわかります。最も多い割れ方です。
歯の”歯肉に埋まっていて見えない部分”(歯根/しこん)まで割れる状態を歯根破折(しこんはせつ)と呼びます。または、歯牙破折(しがはせつ)といいます。
見た目は割れていないように見えても、骨の中に埋まっている「歯の根」が割れている状態なので、診断のためには打診痛や動揺度、レントゲン検査を行います。破折(はせつ)とは、歯の骨折(歯の外傷)です。

骨が折れると「骨折」と呼びますが、歯医者(歯科医師)は歯が折れると「破折(はせつ)」と呼んでいます。
破折歯(はせつし)= 骨折した歯と考えると分かりやすいと思います。
目に見える部分が割れた場合(歯冠破折)は、自分の歯(歯の根っこ)を残して治療できることが多いですが、目に見えない部分が割れた場合(歯根破折)は、残念ながら抜歯(ばっし)(歯を抜く事)となる事もあります。

近年、接着材料が進歩し、接着技術も向上しましたので、破折歯の周囲の骨の状態にもよりますが、歯を残して治療できることも多くなりました。
その治療方法として接着治療があります。  → 接着ブリッジと接着治療システム抜歯した場合、残された治療方法は少なく、「入れ歯治療」か「ブリッジ治療」か「インプラント治療」の三択になります。

歯が割れる理由

健康な歯が、急に割れることはまれです。歯が割れる理由としては、大きく5つあります。

1.虫歯を放置していて、虫歯が進み歯が割れる。
2.虫歯の治療が繰り返し行なわれ、歯の神経を取って、数年~数10年経って噛む力により歯が割れる。
3.過剰な噛む力や、歯ぎしり、食いしばりで歯が割れる。
(歯はまっすぐ縦の力で噛むと強いのですが、横からの力や斜めからの力、グラインドさせるような力では若い人も歯を割ってしまうこともあります。)
4.老化で歯が割れる。
(虫歯が全然ない健全な歯でも年齢と共にもろくなってきます。人によっては、50才くらいで割れる人もいます。一般的には60才を過ぎると割れやすくなります。)
5.転倒などの事故で歯が割れる。

歯が割れたタイプ別の治療方法

治療法は、歯が割れた(折れた)程度や、残った歯の状況によって変わります。

・小さい歯冠破折の場合
割れた部分を取って、形を多少整え、長崎は接着技術(接着治療)を使って元の歯の形に戻します。

・大きい歯冠破折の場合
割れた部分を取って、必要があれば神経治療(神経を抜く)を行います。

※歯科医は、神経治療のことを歯髄(しずい)処置、または根管(こんかん)治療等と呼びます。
接着治療で、土台治療を行い、人工歯をかぶせます。(かぶせるにも接着治療を行います)

・歯根破折の場合
治療には大きく3つのパターンがあります。
1.接着治療を使って土台治療をすることで、自分の歯の根っこを残します。その後、人工歯をかぶせます。
2.一度、破折歯を抜いて、接着技術をつかって土台治療をし、もう一度歯を戻します(再植立といいます)。歯がよくくっついたら人工歯をかぶせる治療をします。
3.歯の破折の状態が悪かったり、残っている歯の状態がひどかったり、周囲の骨の状態が少ないとか骨折している時、また炎症がひどく骨の欠損がひどい等の場合は、やむを得ず、歯を抜きます(抜歯)。

破折と接着治療

破折(歯冠破折と歯根破折)のリスクを減らすには、噛み合わせ治療を受け、特に一部の歯のみに余分な負担がかからないようにする事が大切です。
もちろんできるだけ初期の虫歯の段階で、しっかりとした治療を受け、繰り返し虫歯治療をしなくてすむようにすることが大切です。
そのための接着歯科治療があります。

接着をほどこした歯は強固に「自分の歯そのものも保護する」ので破折しにくくなります。→ 「接着治療システム」の詳しくはこちら。
接着治療(接着技術)は、30年ほど前に日本で始まりました。
長崎は出た当初から使い、昔は保険治療の患者さんにも接着治療をやっていたので、症例数が1番多いかもしれません。
昔もよかったですが、今ではさらに「接着」の改良がなされ、技術もしっかりしてきました。

歯の根が割れる原因

歯の根が割れる(歯根破折)理由だけを考えてみます。
1番多いのは、歯の土台治療をした歯が割れてしまう事です(歯根破折し治療した歯が、もう一度割れてしまう)。歯根破折のおおよそ80%以上でしょうか。
(1度割れた歯は、治療の時に駄目になった部分を削る必要があり、歯が弱くなり治療前と比べると壊れやすくなっています。)
2番目に多いのは、「噛み合わせ」の異常(咬合異常)によって歯の根っこが割れる事です。
(深い咬み合わせ/ディープバイト/過蓋咬合(かがいこうごう)/深く噛みすぎている状態)
歯に横からの力がかかったり、噛むときに”石うす”のような動きをすると、ねじる力が強く歯にかかり、年齢が若くても歯の根が割れることがあります。

長崎流の土台治療

土台になる歯を「できるだけ長持ちする歯」に復活させる事を心がけています。
(参考:接着ブリッジと接着治療)
土台を作る時、一般には金属やグラスファイバーで歯を補強します。
使用した金属などが<歯の中で動かなければ>歯は割れません。
そのために、接着治療を応用させています。(※接着土台治療)

例えば、歯の土台治療のさい、できるだけ虫歯の部分だけを削り、凸凹した面をそのまま残し、強力な接着剤を流し込み、歯の根っこと<1つの塊>にします。
それから土台の強度を保つために必要ならば歯科用のネジを切った金属入れ、再度強力に接着します。
こうする事で歯質を削る量が非常に少なくなるので、非常に割れにくくなります。
これは強力な歯科用接着剤があるからできることです。
家を建てる時の「基礎工事」になる「歯の土台治療」は非常に重要です。
どんなに見た目が良いかぶせ物(クラウン)を装着しても、土台が悪ければいずれ歯が駄目になるでしょう。

歯科医師選びとしては、治療の丁寧さや技術力を重要視した方がよいと思います。
よい歯科用接着剤+独自の技術(歯をできるだけ削らない工夫や長持ちさせる工夫)=接着技術があります。
できるだけ「二度と割れない、寿命を延ばす、再治療を必要としない」治療です。

※土台(支台/コア)治療とは
虫歯や事故で歯を削ったり歯が大きく割れてしまい、かぶせ物(クラウン/差し歯)を装着できない場合、人工の土台を作り、割れた部分や削った部分を補完します。

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